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STOP-BANG Score

Screen for obstructive sleep apnea (OSA) risk using the STOP-BANG score. Stratify perioperative respiratory monitoring needs and guide postoperative disposition and opioid management.

Based on: AASM · ASA

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STOP-BANG スコア
0/ 8
リスク因子

臨床推論

62歳男性、待機的大腸切除術。大きないびきあり、日中眠気あり、高血圧治療中、BMI 38、頸部周囲径 45 cm。

この患者の術後管理として最も適切なアプローチは?

概要

閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)の周術期リスクを評価する STOP-BANG スコア。8 項目の簡潔なスクリーニングにより、低酸素血症・換気障害・オピオイド感受性亢進などの呼吸合併症リスクを分類し、周術期管理戦略を導く。

エビデンスサマリー

STOP-BANG スコアは Chung ら(2008年)が手術患者を対象に開発・検証した OSA スクリーニングツールである。8 項目で構成され、各項目1点の合計スコアで OSA リスクを3段階に分類する。感度は高く(高リスク閾値 ≥5 での重症 OSA 感度 80–90%)、短時間で完結できる利点がある。

OSA が周術期に与える影響は多面的である。上気道の筋緊張が麻酔・鎮静・オピオイドによって低下すると、反復性の閉塞性無呼吸が起こりやすくなる。最もリスクが高いのは REM 睡眠リバウンドが生じる初回術後夜であり、術後オピオイド使用はこのリスクをさらに増幅させる。未診断 OSA 患者では術後の重篤な低酸素血症・再挿管・ICU 転棟リスクが上昇する。

STOP-BANG スコアによるリスク分類
スコアリスク区分中等度〜重症 OSA 有病率(推定)推奨アプローチ
0–2低リスク約 4–5%通常の周術期管理
3–4中等度リスク約 11–27%監視強化 + オピオイド節減
≥ 5高リスク約 48–90%包括的 OSA 対策・延長モニタリング

スクリーニングツールとしての限界

STOP-BANG は OSA を診断するツールではなく、睡眠検査(ポリソムノグラフィー)の適応を判断するためのスクリーニングである。低スコアは OSA を除外しない。高スコアでも全員が術前睡眠検査の対象となるわけではなく、手術緊急度・スコア・既存の診断・施設のプロトコールを考慮した総合的な判断が必要。

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