困難気道評価

導入前に困難気道を予測する — LEMON 評価基準、臨床的解釈、気道管理計画。

Level 1 — 基本を押さえる

医学生・研修医

LEMON とは?

LEMON は、挿管前に「この気道、難しそうか?」をざっくり見極めるためのフレームワークです。

スコアではありません。考え方の型です。

L — Look(見た目)

まずは見た目を確認します:

  • 顔面異常
  • 肥満
  • ひげ
  • 短頸
  • 歯の状態

マスク換気や喉頭展開がやりにくくなるヒントになります。

E — Evaluate(3-3-2 ルール)

スペースを指で計ります:

  • 口が開くか(指3本)
  • 顎下スペース(指3本)
  • 喉頭の位置(指2本)

スペースが狭い = 器具が入りにくい。

M — Mallampati

口の中の見え方を確認します。Class III / IV は要注意:

  • 声門が見えにくい可能性がある
  • 喉頭展開が困難になりやすい

O — Obstruction(閉塞)

以下のような病態がないか確認します:

  • 腫瘍
  • 浮腫
  • 感染

これは一発でハイリスク。換気も挿管も両方危なくなる可能性があります。

N — Neck mobility(頸部可動性)

首が動くか確認します。動かないと3つの軸が揃わない:

  • 口腔軸
  • 咽頭軸
  • 喉頭軸

軸が揃わないと、声門の視野が出ない。

LEMON の読み方

1つの異常だけでは決まらない。リスクが上がるのは:

  • 複数の異常が重なるとき
  • 閉塞など、重大な所見があるとき

臨床での意味

LEMON は「挿管できるかどうか」を決めるものではない。「どう準備するか?」を考えるためのツール。

まとめ

LEMON = 予測ツールではない。準備のためのツール。