coagulation

ROTEM Coagulation Guide

Interpret rotational thromboelastometry (ROTEM) results and guide targeted coagulation therapy. Separate fibrinogen deficiency from platelet dysfunction for goal-directed hemostatic resuscitation.

Based on: ESC 2022 · ESAIC

入力

術前ベースライン評価。EXTEM CT・INTEM CT・HEPTEM CT・EXTEM A5・FIBTEM A5・EXTEM ML の6項目を測定します。


凝固開始EXTEM CT・INTEM CT / HEPTEM CT

外因系凝固経路の開始時間(凝固因子活性を反映)

≥ 71 秒(FFP準備)

内因系経路CT(ヘパリン感受性。HEPTEM CTとの比率でヘパリン効果を判定)

比率 > 1.10(プロタミン準備)

ヘパリナーゼ添加CT(ヘパリン中和後の真の凝固因子活性を反映)

血餅硬度FIBTEM A5・EXTEM A5

5分後外因系振幅(血小板+フィブリノゲンの早期血餅硬度)

29–35 mm(血小板準備)

5分後フィブリン振幅(フィブリノゲン由来の血餅硬度のみ・血小板除外)

7–12 mm(フィブリノゲン準備)

線溶EXTEM ML

最大線溶率(血餅が最大値から溶解した割合。高いほど線溶亢進)

≥ 13.5%(TXA準備)

概要

回転血栓弾性測定法(ROTEM)は、全血の止血能を複数チャンネルで同時評価する粘弾性検査です。EXTEMチャンネル(全血餅強度)とFIBTEMチャンネル(血小板寄与を薬理学的に遮断したフィブリノゲン専用チャンネル)を比較することで、血小板機能不全とフィブリノゲン欠乏を直接的に鑑別できます。単一チャンネル検査や従来の凝固検査では困難なこの鑑別が、ROTEMの核心的な臨床価値です。

エビデンスサマリー

エビデンスの概要

複数の研究が、ROTEMガイドによる目標指向型止血療法が同種血輸血を減少させることを示しています。重要なのは、この減少が死亡率や血栓塞栓合併症の増加を伴わない点です。エビデンスは心臓手術と大規模トラウマで最も強固です。

主要研究

2016年のCochraneメタ分析(Afshari et al.)は粘弾性検査ガイドによる輸血戦略を評価しました。通常ケアと比較して、ROTEM/TEGベースのアルゴリズムは赤血球輸血量を有意に減少させました。

ガイドラインの位置づけ

ESA/ESAIC 2023年ガイドラインは周術期出血管理における粘弾性検査を推奨しています。ROTEMガイドによる止血療法は、適切な臨床場面においてクラスI推奨として支持されています。

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